ベチベルライフ コラム

臭いについての対処法や、ホテルや旅館などの様々な場面に合わせた消臭方法をご紹介しています。

各空間の臭いについて

喫煙ルームのタバコの臭いを消臭する方法

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平成14年の健康増進法制定により、オフィスや公共施設などでは受動喫煙の防止措置が必要になりました。多くの場所で分煙化が進み、喫煙室が設置されていますが、この喫煙室の悪臭が問題視され始めています。
喫煙ルームのタバコの臭いはどのような方法で消臭できるのでしょうか?

分煙化後の喫煙室環境問題

分煙化が進み、喫煙室が設置されたオフィスが増えています。
ところが、この喫煙室にタバコの臭いがこびりつき、「室外にまでタバコの臭いが漏れてくる」、「悪臭の中で喫煙すると、気分転換どころかモチベーション低下に繋がる」などの問題が発生しています。
また、喫煙室で衣類などに染み付いた臭いが、周囲の人々に迷惑を及ぼす“スモハラ(スモークハラスメント)も問題になっています。

臭い対策の4原則

こうした不快な臭いは4つの原則に従って消臭できます。

①発生源の根絶
②換気による空気の入れ替え
③ニオイ物質の分解、吸着
④マスキング

これらの原則に従って、喫煙室のタバコ臭の対策を考えてみましょう。

喫煙室のタバコ臭対策

まずは①の原則に従って、臭いの発生源となるタバコの吸い殻や灰を含む灰皿などはタバコ部屋から撤去します。
また、壁や床・カーテンなどについたヤニ(タール)が臭いの元になります。壁や床は洗剤を使用して拭きとる、カーテンやカーペットは洗うなどして、できる限り臭いの元を除去しましょう。

続いて②の換気です。部屋に窓があれば全て開け、換気扇があれば作動させます。タバコの煙は上方向に流れることから、天井付近や天井裏などの空気にニオイ物質が高濃度に含まれていることが多いようです。空気を流してニオイ物質を含む空気を部屋から追い出しましょう。

③に関しては消臭剤の出番です。消臭剤を使用して、ニオイ物質を吸着させたり、ニオイ物質を分解し悪臭を除去しましょう。スプレータイプの消臭剤を使用する場合、ニオイ物質を吸着した成分は、重さで下に落ちる傾向がありますので、スプレー後しばらく時間を置いてから床掃除をすると良いでしょう。
ただし、天然由来ものは水とアルコールが主成分なので、常温でも気体となって発散されます。そのためスプレーをした後でも、化学系の消臭剤ほど時間を置かずに床掃除をすることができます。
また、空気清浄機も有効です。消臭を謳ったものを活用すると良いでしょう。

④の方法では強い香りを発生させることにより、ニオイ物質をカバーします。ある程度臭いの元を断った、ニオイの濃度が低い場所では有効な方法でしょう。

天然植物の抽出物、水、エタノールを主成分とするベチベルミストは、タバコのにおいの原因物質となる酢酸・アンモニアを強力に分解消臭します。
即効性が高く、さらっとした使用感が特徴です。
上記の①~④の対処方でも臭いが解消しない場合はお試しください。

服に付いたタバコの臭いはどう消臭する?

喫煙者の近くにいた場合やタバコの臭いが染みついた喫煙ルームに長時間いた場合は、服にタバコの臭いが移ってしまうことがあります。服についたタバコの臭いは、どのように消臭するのが良いのでしょう?
一番簡単な方法は、上下に激しく振ること。振動で服についたニオイ物質が落ち、ある程度の消臭効果が期待できます。
また、風通しの良い場所に吊るしておくのも有効です。
洗える衣類の場合は、洗濯することが最も良い方法でしょう。酸素系漂白剤や重曹を洗剤と併用すると、より臭いを取る効果が期待できます。
タバコの煙は副流煙の場合アルカリ性で主にアンモニアの成分を含むため、酸素系の漂白剤がおすすめです。
酸素系の漂白剤は粉末タイプのものの場合、過炭酸ナトリウムが主成分なので、使用すると水に溶けて活性酸素を発生し、その酸化力が頑固なシミ汚れを分解すると言われています。

その他には、湿気を当ててから乾かすという方法があります。湿気がニオイ物質を吸着してくれるため、消臭効果が期待できます。アイロンのスチームを当てたり、入浴後の湿気のこもった浴室に吊したりすると良いでしょう。その後、しっかりと乾かすことがポイントです。
気になるタバコの臭いを消臭するためには、様々な方法があります。簡単に消臭効果を得られる方法も多いので、ぜひ試してみてください。