ベチベルライフ コラム

臭いについての対処法や、ホテルや旅館などの様々な場面に合わせた消臭方法をご紹介しています。

体の臭いについて

アルコールの臭いを消す方法


お酒を飲みすぎてしまった翌日、仕事があるのに息や体がアルコール臭い……。こんなとき、アルコールの臭いを消す方法を知っていれば、確実に役立つはずです。そこで今回は、アルコールの臭い対策について解説していきます。

アルコールの臭いの原因とは

お酒を飲んだ翌日の「酒臭さ」の原因とは、一体何なのでしょうか?
まず、お酒を飲んで体内へ入ったアルコールは肝臓で分解されて、アセトアルデヒドを経て酢酸に分解されます。アルコールの臭いの元は、このアセトアルデヒドだと考えられます。

お酒の量が増えると、肝臓で分解しきれなかったアセトアルデヒドが、血液中に溶け込んで全身を巡ります。このうち、肺にたどり着いたアセトアルデヒドは、呼気の中に入り込んで息が酒臭くなります。

また、皮膚から出る汗にも溶け込むので、体もアルコール臭くなるわけです。多くの日本人はアセトアルデヒドが貯まりやすいと言われ、翌日まで酒臭さが残る傾向があるとも言われています。

アルコールの臭いを抑える食べ物はある?

では、そんなアルコールの臭いを何とかする方法はあるのでしょうか。
実は、お酒を飲んだ後に食べると、臭いを抑える効果が期待できる食べ物が存在します。スーパーなどに行けばほぼ1年中、手に入れられる「リンゴ」がその食べ物です。リンゴには「アップルフェノン」とも呼ばれるポリフェノールが含まれています。これが、口臭を封じ込める役割を果たし、さらにリンゴに含まれるクエン酸やビタミンCが肝臓の働きを強くするとされます。

ポリフェノールは皮に多く含まれているので、よく洗って皮ごと食べてしまうのがおすすめです。または皮ごとすりおろす、皮ごとスライスしてレンジで加熱する、といった食べ方でも良いでしょう。とりあえず、お酒を飲むときは翌日のために、リンゴを1つ買って家に置いておくと良いのでは?

また、お酒を飲む前であれば、牛乳、ヨーグルトなどの乳製品を胃に入れておくのもおすすめです。これらの脂肪分は、胃腸の粘膜をアルコールから保護してくれ、アルコールの吸収を遅らせてくれます。効率的にアルコールの分解が行われれば、酔っ払うこともある程度、防ぐことができ、酒臭さも抑えられるはずです。

アルコールは体臭の原因にもなる?

アルコールを毎日のように摂取していると、飲んだ直後や翌日だけではなく、常日頃の口臭や体臭もひどくさせてしまうとも言われます。これは酒臭さ、アルコール臭とは少し違うものです。
アルコールは血管を拡張させ、汗をかきやすくする働きがあるため、汗臭さが体臭となって現れることがあります。それが加齢臭や、タバコを吸っていればタバコ臭さとも相まって、嫌な臭いを作り上げてしまうというメカニズムのようです。

また、アルコールで肝機能が低下することも、臭いの原因となり得ることが分かっています。肝臓は、体内の毒素を分解する機能があるため、食べ物などのニオイ成分までも分解しきれなくなってしまいかねません。肝機能低下による体臭は、ドブやカビのような独特な臭いです。肝臓は沈黙の臓器とも言われるので、十分に注意をすべきでしょう。

ただし、それでもアルコールに強い人であれば、適度にお酒を飲むことはストレス解消に繋がり、逆に口臭や体臭を減らす効果も期待できるかもしれません。毎日、飲み続けるのではなく、たまの気晴らしに適量を飲むようすること。そして、飲んだ翌日はシャワーを浴び、スッキリと排便をし、アルコールを抜くことを心掛けることが大切です。日頃から適度に運動もして筋肉をつけ、代謝をよくすることも臭い予防に効果が期待できます。

今回は、アルコールの臭いの原因、そして臭いを抑えるための食べ物について紹介しました。お酒好きの人はお酒とともに、臭いとも上手に付き合い、うまくコントロールできるようにしましょう。