VETIVER-Encyclopedia
ベチベル図鑑
[植物]
VETIVER
ベチベル
レモングラスやパルマローザなどと近縁種で、草丈は約2m、根茎は地下約3mまで伸びる大型の非耐寒性多年草。
葉に香りはないが根に強い芳香があり、乾燥させた根茎から水蒸気蒸留で抽出される精油や、溶剤で処理したエキスが用いられる。
- ■学名
- Chrysopogon zizanioides
- ■別名
- ベチバー、ベチベルソウ、クスクス、カスカスガヤ、Vetiver、香根草
- ■科名
- イネ科 オキナワミチシバ属
- ■原産地
- インド
- ■主な産地
- インドネシア、インド、マレーシア、ミャンマーなど
- ■主な成分
- ベチベロール、α-ベチボン、β-ベチボン、クシモールなどのテルペン系物質* *テルペン系物質=フィトンチッド
- ■作用特性
- 消毒作用、抗けいれん作用、循環器刺激作用、浄化作用、血行促進作用、
赤血球増殖作用、強壮作用、駆虫作用 - ■用途
- 香水、香水の保留剤、化粧品、石けん、消臭剤、浴用剤、防虫剤
出典:『アロマテラピー百科事典』『ハーブ大百科』『アロマテラピー事典』『アロマテラピーを学ぶためのやさしい精油化学』『ハーブ学名語源辞典』『「天の香り」アロマテラピー』

原産地でのベチベル
インドでは伝統的にベチベルで編んだスクリーン(簾)を戸口や窓に掛け、虫除けを兼ねた日除けにしたり、濡らして独特の香りを漂わせて室内を涼しくしたりと利用されてきました。地方によってはベチベルを使用した茅葺き屋根も見られます。
また、ベチベルの香りにはハエ、ゴキブリ、ナンキンムシ、イガなどの害虫を強力に防ぐ効果があるため、根を粉にした衣類の防虫剤や、虫除け効果がある根の繊維を編んだマットや団扇も重宝されています。

ベチベル精油の魅力
原産国のインドでは数千年も前から、香りが持つ特性を心身の健康のために活用されてきたベチベル。熟成による重厚な甘さをベースに、ウッディーで豊かな大地を思わせる香りで、深くリラックスさせストレスや疲労を軽減して心を落ち着かせます。
古くから「静穏のオイル」「静寂のオイル」として知られるベチバー精油は、ほかの精油の香りとの相性の良さと揮発性の低さから、ベースノートとしても保留剤としても香水原料で重要な成分です。

ベチベルの活用と需要
ベチベル根50〜100kgから採れる精油は約1kgとわずかながら、多くの香水にベチベルが用いられ、化粧品、医薬品、アロマテラピーなどに使用されるため、これまでも世界的に生産量が不足している状態でした。さらに近年は、オーガニックのパーソナルケア製品やホームケア製品への関心が高まり、様々な業界でベチベルの需要が拡大して希少性がさらに増しています。
なお、「ベチベル」の原料は契約農場にて安定的に確保していますので、ご安心ください。

消臭剤「ベチベル」の誕生
ベチベルが持つ活性炭レベルの消臭能力に着目し、九州大学、および久留米リサーチ・パークとの産学連携により共同研究『ベチバーの多機能性(消臭・抗菌・香り)に着目した多目的快適空間システムの開発』を経て、天然素材ベチベルを使用した消臭剤「ベチベル」が誕生しました。
無臭消臭剤の開発をはじめ、各種臭い成分に対する消臭効果評価や消臭メカニズムの解明、抗菌活性、ベチベル香の生理的・心理的影響などの研究を進め、各種特許を取得しています。
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アンモニア
(トイレの臭い・タバコの臭い・汗臭・生ゴミなどの原因物質)
■ニオイの残存率
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酢酸(サクサン)
(タバコの臭い・トイレの臭い・汗臭などの原因物質)
■ニオイの残存率
注1)数値前の記号 < は、分析結果が定量下限値未満を示す。
注2)定量下限値とは、分析上のあらゆる誤差を考慮し、定量(数値化)できる最小の値として設定されているもので分析の結果その下限値を下回る値となった場合には、その値の信頼性が低くなるという理由から、数値化しておりません。
試験機関:一般社団法人 日本食品分析センター
試験日時:2013年1月18日